認知症/BPSDに対する薬物療法ガイドライン

抗認知症薬使用のアルゴリズム

MMSEの目安 高度9~0  中等度20~10 軽度23~21  軽度認知障害27~24

軽度 

コリンエステラーゼ阻害薬から選択

ドネペジル3㎎→5㎎ ドネペジル(貼付 アリドネパッチ)27.5mg

ガランタミン8mg→16㎎→24㎎

リバスチグミン(貼付)4.5mg→9㎎→13.5㎎→18㎎


中等度

イライラ、焦燥感があればメマンチン20mgまで増量

自発性低下が目立つならコリンエステラーゼ阻害薬の各種

この2種を組み合わせる。


高度

メマンチン20㎎にドネペジル倍量(10㎎or貼付55㎎)を組み合わせる



BPSDに対する薬物療法ガイドライン

せん妄の原因を除外する。

感染症、脱水、低酸素、高血糖、電解質異常、ビタミンB1,B12欠乏、甲状腺機能低下

脳血管障害、脳炎、髄膜炎、脳腫瘍、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫

うつ病、痛み、便秘、目が見えない、聴こえない

薬剤性→ベンゾジアゼピン、三環系抗うつ薬、抗認知症薬、H2ブロッカー、第1世代抗ヒスタミン薬、ブレガバリン、ミロガバリン、トラマドール、その他、抗コリン作用のある薬剤


1.認知機能の改善、増悪予防のために抗認知症薬を用いる。

2.幻覚妄想、焦燥、興奮に対して抑肝散(胃腸が悪いなら抑肝散加陳皮半夏)


3.抗精神病薬

ブレクスピプラゾール(レキサルティ)→アルツハイマー型認知症のBPSDに保険適応

クエチアピン、ペロスピロン、リスペリドン→器質性疾患に伴うせん妄、易怒性、精神運動興奮に対して審査上認めると通達

例)不穏時リスペリドン液1ml    1時間以上空けて計3回まで 過鎮静に気をつける

チアプリド→脳梗塞後遺症に伴う精神運動興奮、徘徊、せん妄に保険適応

ハロペリドールはパーキンソン病、レビー小体型認知症に禁忌

レビー小体型認知症は抗精神病薬への過敏性あり


4.睡眠薬

オレキシン受容体拮抗薬かメラトニン受容体作動薬を用いる

例)不眠時 デエビゴ5mg  1時間以上空けて計2回まで

トラゾドンも不眠に有効

ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジゼピン系はせん妄、転倒、認知障害のリスクがある


5.抗うつ薬、抗不安薬

抑うつ症状にSSRI、SNRI、ミルタザピンを成人の半量で

前頭側頭型認知症の脱抑制にSSRIの有効性が報告されている

タンドスピロンが認知症の不安、心気症状にも有効なことがある



皮質下血管性認知症の7割がアミロイド陰性。3割にアミロイド陽性かつアルツハイマーと同程度の集積を認める報告→3割が血管性とAD合併

アルツハイマーの画像診断では、嗅内皮質、内側側頭葉、頭頂葉の萎縮を評価する。自動解析は優れているが、視覚評価をしっかり。内側側頭葉萎縮だけで判断しない。